79.徳とカルマ

前回のお話しの続きをお話しします。

ワンネスに戻り「転生」すれば、魂データの入れ替えが自由なので、前世の因縁を引き継ぐことはめったにありません。

しかし、「輪廻」の場合は、データを自由に出し入れすることができないので、過去生の良かった点、悪かった点といった評価を引き継ぐことになります。

  • 徳=ポジティブなエネルギー
  • カルマ=ネガティブなエネルギー

そう思ってください。

ある過去生データを自分にインストールする場合、良いところだけをとって、悪いところだけを捨てるということは、基本的にできません。

良いところも悪いところもワンセットで入ります。

悪いと思っている過去生の性質だって、別の状況では良い性質に思えるかもしれないですよね。

解釈は人それぞれなので、カルマと呼ばれるようや重いエネルギーでさえ何かの役に立かもしれません。

ただ、「ああ、これをしたかったのに、できなかった」という思いが未練として残っている場合、なんとか解釈を変えて諦めようとしても、諦めきれないものなのです。

したがって、誰かの過去生データをインストールしている場合、そのデータを入れてもう一度挑戦してみることを意図した当時の人が残した未練を達成してあげると、その当時の人はとても喜びます。

重い想念が消え、軽い想念だけになると、魂の周波数も上がり、良いところだけをインストールすることができる状態になります。

当時の人が果たせなかった思いを、バトンを受け継いだ我々が達成し、未練を断ち切る。

「カルマの解消」というと、言葉の響きが重く、宿題をイヤイヤこなすようなイメージで好きではありませんので、私は、カルマの解消という言葉は使いません。

「徳」とは、人に愛されたり感謝されたりすると溜まる、ポジティブなエネルギーのことです。

徳があればあるほど、この地球における自由度が上がっていきます。

色々な人に助けてもらえたり、お金が自然と入ってきたりします。

どんどんエネルギーが具現化し、動きやすくなっていきます。

徳はどんどん溜めましょう。

愛し、愛され、感謝し、感謝される。

そのために、気付き力を上げて行きましょう。

必要な知識を入れましょう。

まずは与えて、いいエネルギーを循環させましょう。

こういう行いをひっくるめて、「魂の器を大きくする」とか、「魂年齢があがる」とか、そういういろいろな表現がありますね。

過去生データの未練を解消してあげると、過去生が喜びます。

例えば、このようなことをお考えになるかたはいませんか?

「飢えで苦しんだ農民の過去生データ」を入れている人って、あまりいませんが、それはなぜなのだろうと。

日本人も昔は疫病で沢山死んでいますよね。

どうしてそういう人のデータが入っていないのでしょうか?

例えば、昔、東北の貧しい農村に生まれて、飢えて大根をかじっていた子どもがいたとしましょう。

その子どもは、ある冬の寒い日に死んでしまいました。

そんな子どもの魂の未練って、なんでしょうか?

「ああ、米を腹いっぱい食べたかった」

という、あまり複雑ではない未練になりますよね。

そんな子どもが今の日本に転生していたとすると、その未練は、ほぼ解消されているはずです。

むしろ、現代では、白米は栄養価が低く弊害が多いので、玄米にしましょうとか、粟(あわ)とか稗(ひえ)を食べましょうとか、そんな時代になってしまっていますが(笑)

そういう未練というのは解消しやすい未練です。

だから、こういう子どもの魂は浄化されます。

基本的に、未練が無くなると、その魂を持った人というのは転生してきません。

カルマがなくて徳だけの魂というのはいません。

この地球に肉体を伴って生まれてくる人たちというのは、多かれ少なかれ、未練を抱えた過去生とセットでやってきます。

未練がないということは、言い換えれば地球ではやることがなくなったということになるなので、さっさと他の世界にいきますよね。

この地球に生まれてきた時点で、あなたも私も、似たようなレベルの課題を持っているのだから、五十歩百歩だということです。

本来、カルマの解消は、楽しいことのはずです。

今までの過去生で失敗し、達成できなかったことを達成するということなので、カルマの解消は素晴らしい体験のはずです。

もちろん、やりたくないことは、やる必要が全然ありません。

その次元にフォーカスしなければいいだけのことです。

カルマの解消が目的になってしまい、しらみつぶしにやっていると、どんどん苦しくなります。

まずは、自分が行きたい世界、創りたい世界を決めて、そこに行くために障害となっている未練を最優先で解消していく。

順番としてはそっちの方がいいですね。

はい、では今日はここまでにいたしましょう。

どうもありがとうございました。