37.洗脳の基本テクニック

喜怒哀楽は、どれも感情が大きく揺れたときに出てくるから、根は同じなんだ。感情が揺れている時は、冷静になるまで大きな判断はしないようにね。

今日は、効果的に「洗脳」する方法についてお伝えします。もちろん悪用しないで欲しいのですが(笑)、無意識に相手を洗脳してしまっている人もいます。

「洗脳」の方法を知ることで、洗脳を見抜き、防御することができるようになりますよ。

人間の脳は、人間の進化に合わせて複雑化してきました。一番外側に大脳新皮質(だいのうしんひしつ:人間らしい、理性を司っている部分)があります。

そして一番内側には、生命活動を維持するのに必要な脳があります。これを「爬虫類脳」(はちゅうるいのう)と言います。レプティリアンやドラコニアンとの関係はよく分かりません。

爬虫類脳は、生命を生き延びさせるための機能に優れていて、とっさの判断力がとても高い。逆にいうと、複雑なことを考えることはできません。

ゼロか100か。YesかNoか。善か悪か。

そういう二項対立の極端な思考しかできない人っていると思います。そういう人は爬虫類脳で生きている人です。こういう人のことを「レプティリアンに支配されている」という風に比喩的に表現しているのかもしれませんね。

では、なぜ、肉体のパーツとしては全く同じはずなのに、大脳新皮質が機能せず、爬虫類脳で生きてしまっている人がいるのでしょうか?

簡単に言いますと、生命の危機が迫っているとき、爬虫類脳が優位になります。

こんなに物質的に豊かな国である日本において、生命の危機にさらされる場面はほとんどありませんよね。どうして爬虫類脳の出番があるのか?

人間の前、サルとして暮らしていた時、どういう場面で爬虫類脳を使っていたかというと、「敵に襲われた時」です。

サルは、ジャガーみたいに木登りができるネコ科の猛獣に襲われてしまうこともあります。ひどい場合、チンパンジーに食われることもあるみたいですが、サルには天敵がいっぱいいます。

そんなサルが敵に襲われたとき。

果たして相手は敵なのか味方なのか?まずは、相手の波動を調べてみよう・・・なーんてやっている間に、ガブっと噛みつかれて終わりですよ。

「敵か・・・・味方か・・・」

だから、爬虫類脳は、とっさにYesかNoを判断することができるんです。

この爬虫類脳モードのとき、いちばん洗脳に掛かりやすいんです。

洗脳する側は、どうやって相手を爬虫類脳モードにするのか?それは、凄いショックをガーンと与えます。

チャネリングが上手い人は、ショックを与える技術がとても優れていますね。相手がコンプレックスに思っていることや、嫌に感じていることを見つけて、そこをガツーン!と思いっきり攻撃する。

例えば自分のことを「どうせ俺はブサイクだし、結婚相手もいないし・・・」という感じで自己肯定感が低い人が餌食になります。

そういう人の弱点を見つけてガツーン!と一撃を食らわせる。

「このままだとアンタ、ウン百万積んだところで絶対結婚なんでできねーよ!」みたいな言葉を浴びせてダメージを与える。

相手のダメージが深いときほど、爬虫類脳が出てきます。複雑な思考ができなくなってくる。

この時、洗脳する側は、あたかも味方のフリをしてきます。

「あんた、一生結婚できないよ。」「でも、私のやり方を実践すれば、3カ月以内に理想のパートナーに出会える」みたいなことを言います。爬虫類脳モードの時、「敵か味方か」を一瞬で判断します。このタイミングを捉えれば「私はあなたの味方よ」というメッセージを強烈に擦り込むことができます。これが洗脳です。

単純ですよね。

単純ですが、とても効果がある方法です。

他人の悪口を言ったり、他人をディスったり、他人をカチンとさせる奴というのは、この洗脳の仕組みを使っている可能性が高いです。

相手を爬虫類脳にした上で、サラっと優しい言葉を掛けることで、味方だと誤認させる。

一度相手を味方だと認識してしまうと、次からその人の言うことをホイホイ聞くようになってしまいます。

「敵か味方か」の二択しか選択できないようになっている自分がいる場合や、他人の言うことを自分の本心より優先して鵜呑みにしてしまう状態に陥っている場合、爬虫類脳モードにさせられて洗脳されかけているのではないか、内省してみて欲しいです。

爬虫類脳になっていることに気付いたとき、どのように抜け出せばよいか。

それは簡単です。

元に戻るだけです。

「私は洗脳されていた。こんなやつの言うことなんて聞かない!」と決めてしまえばもう大丈夫です。

洗脳も呪いも同じです。

仕掛けられていることに気付けば、簡単に外すことができます。

だから、気付かれないように、痛みが出ないように、じっくりジワジワやるんです。

まさに「添加物」とそっくりですね。すぐには死なない。でも、弱い毒を盛り続けて、何十年後かに病気にして苦しめてから殺す。

この構造を利用されていないか、振り返ってみてくださいね。

では今日はこの辺で。

どうもありがとうございました。