59.除霊と浄霊
本日は、私の本職についてお話します。
「じょうれい」って聞いたことはありますか?
自治体の条例ではありませんよ(笑)
霊を浄化する「浄霊」です。
同じような言葉で「除霊」というものがありますが、浄霊と除霊は、似て非なるものです。
私は除霊はぜったいにやりません。
どういうことかと申しますと、除霊というのは、「幽霊が悪いものだ」と決めつけてやっつけるというスタンスで幽霊を追い払うのが「除霊」です。
除霊は、もちろんあちらさんもめちゃくしゃ嫌がります。
イメージで言うと、ノーマスクでバスに乗ったとしましょう。
すると突然警察官がやってきて、「キサマ、マスクしてないな!ただちに連行する!」と言われて連れていかれる、そういった感じです。
当然「嫌だ!」といって、抵抗して、戦いますよね。
除霊は向こうも必死で抵抗します。だから、お祓いするこちらもめちゃくちゃ疲れます。
でも、「浄霊」については違います。
私は長年、幽霊側の反応を見てきたので良くわかるのですが、幽霊は、こちらを犯罪者にとっての「警察」みたいな目で見てきます。
「俺を殺しに来たんだろう!」というくらいの勢いで、ツンツンしています。
実際、幽霊側は、そういう除霊をするような人にやられたことがあるのかもしれません。
「悪霊」などと名付けられてしまった存在についてはなおのことそうかもしれません。
だけど、「正義と悪」みたいに、二分化する考え方をしない人は、そもそも争おうとしません。
そうすると、ある程度、幽霊側も話を聞いてくれます。
「私は、あなたを追い出す気はありません。あなたを連行する気も毛頭ありません。ただ、あなたが望む場所に自由に翔ぶことができるようにお手伝いしにきただけです」というスタンスで臨む。
これが「浄霊」です。
悪霊側も、こんなスタンスで来られたら「ポカーン」とします。
「え、俺を退治しにきたんじゃないんだ?!」という感じ。
ポイントとしては、「操作しないこと」です。
「あなたが行きたがっている天国はあっちです。さっさと行きなさい。」という感じで接するのは、浄霊ではありません。除霊と似たようなものです。
ではどうするのか。
悪霊に選ばせます。
「あなたが今いる世界はここです。これから行く世界はあちらです。どちらがよろしいでしょうか?」と悪霊に尋ねながら、あちらの世界のエネルギーをポッと降ろします。
そうすればほとんどの悪霊は、今の暗くてジメっとしたところから、あちらの温かい方に行きたがります。
まさに「北風と太陽」です。
無理やり悪霊の意思に反して向こうへ追いやるのではなく、向こう側の温かいエネルギーを感じてもらって、そちらに行きたいと思ってもらう。
こういう風にやると、悪霊やけがれてしまった神は、自分で上がっていきます。
ちなみに「上がる」といっても、いわゆる「天国」に行くということではありません。
波動が上がることを言っています。
波動が上がるというのは軽いイメージだから「上がる」という言葉を使っています。
自分が正義、悪霊が悪と決めつけるスタンス。
無理やり悪霊を操作してあちらに追いやる意図。
これを持っていると、両者ともに幸せになれません。
これは対人間の日常生活でも同じですよね。
自分が良かれと思って相手にこうした方がいいと伝えたとしても、それを本人の意思を無視して押し付けるのは「除霊」と同じです。
この文章を読んでくださっている方は、ご自身で「除霊」をするような機会はないとは思います。
幽霊や神も、人間も、肉体という器に入っているかどうかの違いだけで、基本は同じです。
だから、いい人間関係を作れる人は、幽霊とも神ともいい関係を築くことができます。
そもそも、あちらさんは肉体が無いので、波長が合わないことには憑りつくことができません。
波動が高い人が心霊スポットのように重い場所に行くだけで、その場をきれいにしてしまうことができます。
幽霊と会話することなく、その場の波動を高めて、幽霊がいられない状況の場にしてしまうということです。
なので、ほとんどの方は、あえて幽霊とか浄霊とか気にしなくていいと思います。
今回は、幽霊とかオカルトが好きな方向けにお話ししました。
では、これくらいにいたしましょう。
どうもありがとうございました。