３６．憑依と依代

今日は、「憑依」（ひょうい）と「依代」（よりしろ）についてお話します。

まず憑依についてですが、簡単にいうと、幽霊や、神社に祀られているような神もそうですが、肉体を持っていないエネルギー体が、自分の波長にあう人間にくっつく。それを憑依といっています。

「憑依」は悪い存在が憑くことですが、いい存在の場合は「神懸かり」。巫女さんが踊って波動を上げ、場の力も借りて最高に高まった時に神を降ろす。現象として憑依と神懸かりは全く同じです。

いい存在が憑いた場合は神懸かり。

悪い存在が憑いた場合は憑依。

肉体に乗り移った存在が、肉体を操って言葉をしゃべらせたり、動かしたりします。

波動が低い悪霊が憑依した場合は、犯罪を犯したり、悪行を働かせたりします。

ときどき刑事事件の報道を目にしたときに、犯人はそんなに悪い人ではなさそうだな、と思うことがあります。

もちろん実証はできませんが、その犯人は、自分の気分が塞いでいるときに変な場に行ってしまって、犯罪者の幽霊みたいなものに憑依されてしまって、犯行に及んでしまったのではないか、と感じることもあります。

しかし、意思の力が強い人は、そもそも憑依されることはまずありません。

憑依というのは、イメージで言うと、「一人で運転をしているときに、その車に人が乗ってくる」という感じです。

憑依したのが、そこまで厄介な存在ではない場合、助手席に座るくらいのことしかしません。しかし、「そのハンドル、オレに握らせろや！！」みたいな存在の場合、とても厄介です。

では、こんな悪霊に憑依されてしまった場合どうするか？

簡単にいうと、その人が悪霊とシンクロする波動から抜け、高い波動になることです。

だけど、悪霊にとりつかれる人って、自分が変わろうとしません。全ての事象の原因が自分の中にあるなんて、決して認めたがりません。だからお祓いとか外部の力を借りて何とか自分を変えずに周りを変えようとする。

そういう人は、もともと人と争ってマウンティングするのが好きだし、クレーマーみたいな感じの人なんですよ。そういう普段の行動を見ていると、低級霊と相性がいいことが良く分かります。

だから、幽霊に憑依されていたから、その人自身は全然悪くないんです、みたいに弁護するつもりはサラっサラないです！

ただ、この文章を読んでくださっているような皆様には、もちろん、悪霊が憑くような人はいないと思います。

悪霊にとりつかれているような人を見かけたら、距離を取ってください。同じ場にいないようにすることです。

ただ、職場の上司がそういうタイプの人間であった場合、とても厄介ですね。その場合は、仕方ないので、意識をとにかく合わせない。

正直、難しいと思います。できれば職場や部署を変えられれば一番いいです。でも、その嫌な上司のせいで職場を追われるというのもいい気分はしないですよね。

だから、できるだけエネルギーを相手に向けない。「ああ、今日もあいつに会うの嫌だなぁ・・・」「またあいつに突っ込まれたらどうしよう・・・」って思って一日を過ごしていると、嫌な上司がその念をキャッチして、やってきまので、エネルギー的に引かないことです。その上司を視野に入れない。自分の感情を揺らがせないことです。

もし一対一で話をする場合も、重く受け止めないことです。「は、はい。そうですよね・・・おっしゃるとおりです・・・申し訳ありません・・・。すぐにやりますので・・・。」と重い波動を伴って受け止めないこと。「あ、はい。やっておきます。ほかにまだ何か？」ぐらいに淡々としていること。そうすると相手も取り付く島もないので、離れていきます。これができるようになるといいですね。

では反対にいいエネルギー体を宿したい場合はどうするか？

人間は感情によって波動が上がったり下がったりします。したがって、ずっと同じ相手を宿し続けることは、むずかしいんですね。

しかし、モノは波動が変化しないので、いいエネルギー体と波動が合ったストーンや木などであれば、ずっと宿すことができます。

この仕組みを利用したものが、神社で販売されている「お守り」です。お守りを暴いたことはありますか？私は古くなったお守りを切って処分するのですが、お守りの中には木のお札が入っています。

神宮大麻（じんぐうたいま）ってご存じでしょうか？大きなお札なんですが、あれの小さいバージョンが入っていることがほとんどです。たまに石とか砂が入っていることもあります。そこの土地のエネルギーを宿したものを持っていれば、その土地の神が宿るという仕組みです。

エネルギー体を憑依させる媒体となるグッズを「依代」（よりしろ）と呼びます。

私のイベントではよく出てくる単語なので、ご存じいただけますと幸いです。

それでは今日はこの辺りで失礼します。

どうもありがとうございました。